竹中 功(たけなか いさお)
今や「謝罪マスター」として一躍有名になった竹中さんだが、なぜ「謝罪マスター」と称されるようになったのだろうか?
基本データ
1959年2月6日生まれ
大阪市大阪府出身の作家。
もとは吉本興業の社員として働いていた。
『マンスリーよしもと』よしもとクリエイティブ・エージェンシーが発行していたお笑い情報誌の初代編集長が竹中功さんのようです。
『吉本男前ランキング』や、『吉本ブサイクランキング』は有名です。
ブサイクランキング
殿堂入りした人物
吉本総合芸能学院(NSC)の設立にも関わった人物。
さらに、よしもとのお笑い芸人が主演を務める映画の政策統括など幅広い事業をプロデュースしているやり手である。
彼がいかにして「謝罪マスター」となったのか?
1982年によしもとのタレントさんが反社とつき合っているビデオが出てきたそうです。その頃から広報としての仕事に加えてトラブル対応を任されるようになったそう。
広報マンとして事件が起きた際の謝罪を扱うようになったのが「謝罪マスター」の始まりなのである。
事件を起こしたタレントから全てを聞き出すには、まずは自分の事を話すという竹中さん。
聞き手が自分のことをしゃべらなかったら、相手はしゃべってくれないです。学校の先生でも、物知りで頭が良くて口達者だけど教えるのが下手な人っているじゃないですか。あれはコミュニケーション能力が低いわけです。聞き手が自分のことを素直にしゃべったら相手も「こんなに自分のことしゃべってくれるんや」と、素直にしゃべってくれるようになるんです。
引用元:会議HACK!
事件を起こした後、企業や、関係者に頭を下げて回るのは想像以上に大変な仕事なのだろう。
その際に彼がしているのは『シナリオ』をつくる作業だという。
『シナリオ』とは謝罪の段取りを考えたうえで、なぜこんなことが起きたのかを聞き取り把握することなのだそう。
女性スキャンダルにしろ、反社との関係にしろ、当事者にとっては知られたくないのが人情。
それを、しっかりと把握したうえで、「誰に・何を」謝罪するのか『シナリオ』を作るのだそう。
コミュニケーションで、相手の話しにくいことを引き出す。それが謝罪の第一歩なのだろう。
謝罪マスターの現在
よしもとクリエイティブ・エージェンシー専務取締役、よしもとアドミニストレーション代表取締役などを経て2015年退社。
その後は、2016年6月に個人事務所『モダン・ボーイズ』という会社を立ち上げ、謝罪関連の本などの執筆活動のほか、危機管理コンサルタントとして講演活動もこなしている。
2014年には法務省からの要請で、釈放前改善指導も行う。
竹中さんは、よしもとで学んだ言いにくい話を聞きだす方法やコミュニケーション術を活かして、何冊か本を出版しています。
もしあなたが、人間関係で悩まれているなら竹中功さんのコミュニケーション術を学んでみるといいのではないだろうか。